【5月21日 CNS】北京市交通法規執行部門は16日、市非機動車管理条例の規定に基づき、シェア自転車を運用する「哈囉出行(Hello Bike、ハローバイク)」に対し、自転車の明らかな違法放置とその改善命令に対する重大な不履行があったとして、5万元(約79万6000円)の罰金と市内の6つの区での投入自転車台数制限を科した。

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 また、処罰通知書の受領後10日以内に、市内に違法放置されている同社の全てのシェア自転車の回収を命じた。

 バローバイクは2017年12月、同業の「永安行単車(YOUON)」を吸収合併し、永安行単車のシェア自転車事業を受け継いだ。同年9月に北京市がシェア自転車の新規投入の暫時禁止を命じて以降、永安行単車が申告した市内で運用中の車両台数は1万9000台だったことから、同市はハローバイクに対しても、永安行単車から事業を引き継いだ分の1万9000台を上限として、市郊外のトライアルポイントでのシェア自転車投入を許可した。

 北京市交通委員会と関係部門は19年1月以降、至る所で多発していたハローバイクの違法放置自転車問題について、何度も期限付き改善と違法放置車両の回収を命じてきたが、一向に改善の動きが見られなかった。それどころか車両の新規投入が続き、4月8日時点でハローバイクの投入車両は5万台を超えるまでに増加していた。

 同市は今回の行政処罰により、法を厳格に順守する姿勢とシェア自転車の健全な発展を促す意志を示したとしている。

 市交通委は、今後も引き続きシェア自転車の市場管理を強化し、合法的に経営しているシェア自転車運用企業に対し、総台数規制の政策を堅持しつつ、駐輪場を増やし、「電子フェンス」など駐輪場と自転車を遠隔管理できる技術を導入するとしている。(c)CNS/JCM/AFPBB News