【5月27日 AFP】バドミントン、男女混合の国別対抗戦スディルマンカップ(2019 Sudirman Cup)は26日、中国・南寧(Nanning)で決勝が行われ、大会第1シードの日本は0勝3敗で中国に敗れ、準優勝に終わった。

 これまで大会制覇の経験のない日本は、第3試合の男子シングルスで桃田賢斗(Kento Momota)が石宇奇(Yuqi Shi、シー・ユーチ)に屈し、タイトルを逃した。前回大会(2017 Sudirman Cup)決勝で韓国に敗れた中国は日本を圧倒して、来年の東京五輪が近づく中で選手層の厚さを示した。

 第1試合の男子ダブルスを落とした日本は、第2試合の女子シングルスで山口茜(Akane Yamaguchi)が1ゲーム目を先取したものの、陳雨菲(Yufei Chen、チェン・ユーフェイ)に21-17、16-21、17-21で逆転負けを喫した。

 0勝2敗となった日本は、望みをつなぐためには勝利が必要だったが、桃田がつまずいた。

 世界ランク1位の桃田は、同2位の石に対して直近5戦で4勝を挙げており、第1ゲームを21-15で先取した際には同様の流れになるかと思われた。しかし、石が突如リズムをつかむと桃田は大きく崩れて第2ゲームを5-21で落とした。試合の流れは第3ゲームに入っても変わらず、石がこのゲームを21-11で収めて優勝を決めた。

 桃田は試合後、勝たなければいけないプレッシャーがあったと認めて「痛みを伴う教訓」になったと語った。

 4600人を超える観客が詰め掛けた会場で、中国サポーターの熱狂的な声援も影響したという桃田は「石がかなり良いプレーをして驚いた」と続けた。(c)AFP