【5月21日 AFP】フランスを昨年訪問した外国人観光客の数はおよそ9000万人と過去最高記録を更新し、昨年末にかけての「ジレ・ジョーヌ(黄色いベスト、gilets jaunes)」運動のデモで多数が同国の訪問を見送ったものの影響は小さかったことが政府の17日の統計で明らかになった。

 フランス政府の観光委員会によると、フランスは「2018年、世界で最も人気のある旅行先でトップの座を維持した」という。

 2018年の外国人観光客数は計8940万人で、前年比で3%増加した。政府は2020年に1億人の観光客を呼び寄せることを目標に掲げている。

 地域別の観光客では、アジアからの観光客が2017年に比べて7.4%増と最大の増加率を記録。それでも観光客全体の79%を欧州からの訪問客が占めた。

 仏国立統計経済研究所(Insee)が先月公表した統計によれば、2018年のホテル、キャンプ場、ユースホステルでの宿泊数は合計4億3820泊で、前年に比べて900万泊増えた。ただこの統計にはパリだけでも6万5000戸の物件が登録されているエアビーアンドビー(Airbnb)のような民泊仲介サイトでの宿泊数は含まれていない。

 政府の17日の統計によると、観光客の支出も過去最高を記録し前年比で5%増の562億ユーロ(約7兆円)となった。(c)AFP