【5月20日 Xinhua News】中国の新興カフェチェーン「瑞幸珈琲(LuckinCoffee、ラッキンコーヒー)」が17日、米ナスダック市場に上場した。

【関連記事】中国のコーヒー業界過熱が背景 新興チェーン「瑞幸珈琲」がスピード上場

 同社は3000万株相当の米国預託証券(ADR)を発行し、新規株式公開(IPO)価格を1ADR当たり17ドル(1ドル=約110円)に設定した。仮条件レンジ、15~17ドルの上限だった。

 今回のIPOによる資金調達額は5億6100万ドルで、当初予定していた調達目標額の1億ドルを上回った。調達した資金は主に店舗網の拡大や顧客獲得、研究開発、マーケティングおよび技術インフラへの投資に使われる。

 ラッキンコーヒーの銘柄コードは「LK」で、会社の時価総額は約42億ドル。株価は同日のナスダックで初値25ドルをつけ、その後は低めに推移した。この日の最高値は1株当たり25.96ドル、最安値は18.81ドルで、終値は20.38ドルだった。

 同社のCFO(最高財務責任者)でCSO(最高戦略責任者)のレイナウト・シャークル(Reinout Schakel)氏は同日、会社はより一層のブランド知名度向上や顧客群と店舗網の拡大を予定しており、引き続き投資に注力し、割引優待を提供していくと表明した。さらに、技術への大量投資は長期的な低コスト維持に役立つとし、高品質のコーヒーを低価格で提供し、収益を上げることを目標に挙げた。

 ラッキンコーヒーは2017年に創業し、今年3月31日時点で中国28都市に2370店舗を展開、今年はさらに2500店舗の新規出店を予定している。

 データによると、設立から1年後の2018年に売上高1億2530万ドルを達成、営業損失は2億3800万ドルだった。今年第1四半期の営業利益は7130万ドル、営業損失は7850万ドルになる。

 同社のIPO引受会社には、クレディ・スイスやモルガン・スタンレー、中国国際金融(CICC)、海通国際証券集団が名を連ねている。(c)Xinhua News/AFPBB News