事故から2年、両脚義足のドライバーが復帰後の初優勝飾る
発信地:ポー/フランス
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【5月20日 AFP】レース中のクラッシュで2017年に両脚を失った英国の義足のドライバー、ビリー・モンガー(Billy Monger)が19日、復帰後の初優勝を果たした。
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ユーロフォーミュラ・オープン(EFO)シリーズのポーGP(Pau Grand Prix)にカーリン(Carlin)から出走したモンガーは、雨を考慮してウエットタイヤに履き替えてスタートする賭けに出ると、特製マシンでほぼ最後尾から次々に他選手を抜いてチェッカーフラッグを受けた。
モンガーはツイッター(Twitter)に「ポーGP勝ったあああ!!! 信じられない。2年間、レースで勝つことは考えられなかった。チームのみんなのハードワークに大きな感謝を。天にも昇る気分だ」と書き込んだ。
1996年にフォーミュラワン(F1、F1世界選手権)の年間王者に輝いたデイモン・ヒル(Damon Hill)氏も「何という完全なる勝者だ。ビリー・モンガーは素晴らしい」とつぶやいている。
モンガーはまだ18歳だった2017年、フォーミュラ4のレースで両脚を切断しなければならない重大事故に遭い、3日間の昏睡(こんすい)状態と約1か月間の入院生活を経験した。(c)AFP