【5月18日 AFP】南アフリカの女性が16日、アフリカの黒人女性として初めて世界最高峰のエベレスト(Mount Everest、8848メートル)の登頂に成功した。

 エベレストを制覇したのは、会社役員のサラ・クマロ(Saray Khumalo)さん(47)。クマロさんはこれまでに3回エベレスト登頂を試みたが、いずれも断念していた。

 2017年は強風と凍傷のため、山頂目前で断念。2015年はネパール地震を受けて登山計画を中止。2014年はガイド16人が死亡する雪崩が起き、全ての登山が中止された。

 南アフリカのシリル・ラマポーザ(Cyril Ramaphosa)大統領はツイッター(Twitter)に、「クマロさんはエベレストに登頂した初のアフリカ女性だ。アフリカの子どもたちのために教育へのアクセスを推進するという志を掲げていた」と投稿。「勇気と忍耐によって大志を実現できるということを再認識させてくれた」とたたえた。

 ネパール政府観光局は、クマロさんがエベレストに登頂したと認定したが、登頂に成功した初のアフリカ黒人女性かどうかについては記録がないという。

 クマロさんは世界7大陸最高峰制覇を目指しており、アフリカ最高峰キリマンジャロ(Kilimanjaro)、南米最高峰アコンカグア(Aconcagua)、欧州最高峰エルブルース(Elbrus)の登頂に成功している。(c)AFP