リンクトイン、愛奇芸と提携 中国ユーザーのスキルアップを後押し
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【5月20日 Xinhua News】ビジネスSNSの米リンクトイン(LinkedIn)はこのほど、中国の動画配信サービス大手、愛奇芸(アイチーイー、iQIYI)と戦略的提携に合意した。リンクトインは愛奇芸の「愛奇芸知識」という学習アプリに最初に参加した提携パートナーの一つとして、同アプリ内でグローバルな職業教育や技能講座、業界エキスパートのインタビュー、オリジナル職業情報の共有など、豊富な動画コンテンツを独自に配信。愛奇芸と共に質の高いコンテンツ環境を構築し、中国のビジネスパーソンの生涯にわたるスキルアップを後押しする。
技術の急速な世代交代と新たな職業の絶え間ない登場に伴い、自発性に長けた中国のビジネスパーソンの新たな技能学習に対するニーズが高まっている。
リンクトイン中国エリア総裁の陸堅(Lu Jian)氏は、同社がグローバルプラットフォームや資源の優位性を生かし、職業学習や技能に関する良質なコンテンツを愛奇芸や第三者パートナーのプラットフォームやチャンネルに提供することで、より多くのビジネスパーソンにメリットをもたらすと指摘。6億3000万人の会員ネットワークに加え、世界で活発に利用されている学習プラットフォーム「LinkedInラーニング」でビジネスパーソンを対象とした1万3000を超えるコースを持っており、その内容はビジネスや技術、クリエーティブ開発などのテーマを網羅していると説明した。
陸氏はまた、同社が50人以上の編集チームを持ち、ビジネスパーソンに向けた話題のコンテンツを専門的に選定、制作しており、既に365本のオリジナル動画をアップロードしていると紹介。米マイクロソフト(Microsoft)の共同創業者ビル・ゲイツ(Bill Gates)氏夫妻や投資家の李開復(カイフ・リー、Kai-fu Lee)氏、国際通貨基金(IMF)のラガルド専務理事、「トークショーの女王」と呼ばれるオプラ・ウィンフリー氏らを招き、エキスパートへのインタビューや職場情報、職業体験などの豊富なコンテンツを共有していると述べた。
陸氏は愛奇芸が中国最大のビジネス学習コンテンツとサービスプラットフォームの一つであり、リンクトインは愛奇芸と共に中国のビジネスパーソン向けにより多くのローカライズされたコースを提供すると説明。より良い学習・消費体験をもたらし、目まぐるしく変化する環境の中でビジネスパーソンが生涯学習のモチベーションを保ち、彼らのコア競争力を高める手助けをしていく考えを示した。
愛奇芸の首席技術官兼IIG総裁である劉文峰(Liu Wenfeng)氏は、国内でトップレベルのオンライン動画プラットフォームとして、良質なコンテンツやユーザー体験に関心を持ち続けており、今回のリンクトインとの知識コンテンツにおける提携が、多元化するユーザーの知識へのニーズをさらに満たすとの見解を示した。(c)Xinhua News/AFPBB News