【5月17日 AFP】ブラジルのジャイル・ボルソナロ(Jair Bolsonaro)大統領が教育予算の大幅削減を発表したことを受け、ブラジル各地で15日、学生や教員による大規模な抗議デモが行われた。デモ主催者によるとサンパウロ(Sao Paulo)では参加者が15万人近くに上ったという。

 ボルソナロ氏の大統領就任以降に行われた初めての全国規模のデモとなり、ブラジル全土の連邦大学と中等学校で授業が中止となった。

 予算削減により国立大学への補助金が3割カットされることになるが、ボルソナロ氏は必要な予算削減は「想定よりも小規模」だったと強調し、自身の教育政策を擁護。一方、デモ参加者については「少数派の専門家たちに操られた便利な愚か者」と罵倒し、極左集団がデモを扇動していると非難した。

 警察によると、デモには首都ブラジリアでおよそ1万5000人、北部ベレン(Belem)で2万人が参加。また、デモ主催者によると左派の牙城とされる北東部サルバドル(Salvador)では7万人がデモを行ったという。

 映像はサンパウロ、首都ブラジリア、リオデジャネイロ(Rio de Janeiro)で15日撮影。(c)AFP/Jorge SVARTZMAN with Paula RAMON in Sao Paulo