【5月19日 Xinhua News】中国で第一陣として認可を受けたインターネット銀行各行はこのほど、2018年12月期の決算報告を相次ぎ発表した。騰訊控股(テンセント)系の微衆銀行(WeBank)とアリババ系の網商銀行(マイバンク)は業績を大きく伸ばし、国内に上場する各銀行に大きく差をつけた。微衆銀行は昨年の資産規模が2000億元(1元=約16円)の大台を突破し、利用者は1億人を超えた。網商銀行は引き続き零細企業や農村市場の掘り起こしを進め、零細企業の利用は1200万社を超えた。

 微衆銀行の営業収益は前年同期比48.63%増の100億3000万元、純利益は70.85%増の24億7400万元。網商銀行の営業収益は46.96%増の62億8400万元、純利益が66.09%増の6億7100万元だった。スマートフォン大手の小米(シャオミ)系の新網銀行(XWBank)は、営業開始から3年足らずで黒字転換を果たし、純利益も3億6800万元とプラスに転じた。

 注目すべきは、民営銀行認可第一陣の代表格といえる微衆銀行が1年間で飛躍的な成長を遂げたことで、資産規模は2000億元の大台を突破した。2018年末現在の資産規模は2200億元と、昨年年初の2.69倍(169%増)となった。管理下の貸出残高は3000億元を超えた。計上された各種融資残高は1198億元と昨年年初の2.51倍(151%増)となり、シンジケートローンモデルも安定した成長を見せた。

 微衆銀行が規模を大幅に拡大させたのに対し、網商銀行はこれまでの着実な拡大モデルを継続した。同行の昨年末時点の資産総額は959億元と増加幅は前年に比べ20%以上拡大した。

 不良債権率を見ると、微衆銀行は0.51%まで低下したが、網商銀行は1.3%と小幅に増え、新網銀行は0.39%まで増えた。(c)Xinhua News/AFPBB News