【5月16日 東方新報】中国・江蘇省(Jiangsu)連雲港市(Lianyungang)贛楡区(Ganyu)によると、同市で狂犬病ワクチンを接種した後に幼児が高熱を出して死亡した。同市は、遺体の検死結果を待った上で、医療責任の判定や法的措置を進めていくとしている。

 女児の父親によると、女児は4月26日午後5時、ペットの犬に右手指を引っかかれたため、翌27日午後3時に病院で最初のワクチンを接種。しかし午後10時頃に発熱し、薬の服用後にも再度発熱した。翌28日に移送先の連雲港第一人民病院(The First People's Hospital of Lianyungang)で緊急治療をうけたが、同日午後4時に死亡した。

 翌29日午前、幼児の親族らが贛楡区衛生健康委員会に対してこの問題を報告し、現地では医療トラブル処理手続きが取られた。

 今月に入り、贛楡区衛生健康委員会と親族らとの協議によって、医師・患者双方の同意の下、南京医科大学(Nanjing Medical University)法医療鑑定センターに検死を行うよう依頼。結果を待った上で、医療責任の判定や法的措置を進めていくとしている。

 今年3月11日から4月30日までのロットを調査したところ、贛楡区の医療機関で使用した同ロットのワクチン接種後に患者に異常がみられたとする報告は出ていないという。(c)東方新報/AFPBB News