【5月11日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するフェラーリ(Ferrari)のセバスチャン・ベッテル(Sebastian Vettel)は、ブラジルGP(Brazilian Grand Prix)の舞台が来年インテルラゴス・サーキット(Interlagos Circuit)から移ることを知り、ショックを受けていると明かした。

 ブラジルのジャイル・ボルソナロ(Jair Bolsonaro)大統領は先日、来年から同国GPの開催地はリオデジャネイロ(Rio de Janeiro)に移転すると発表した。サンパウロ(Sao Paulo)郊外に位置するインテルラゴスで通算3勝を記録しているベッテルは、このニュースを耳にしたとき、F1の重要な歴史の一部を失ったファンと同じような気持ちになったと話した。

 ベッテルは、「こんなことが起きるなんて思いもしなかった」「うわさは聞いていたけれど、ショックを受けている。インテルラゴスは素晴らしい場所で、たくさんの歴史を刻んできた。名門インテルラゴスは、現代のサーキットを上回るものがある」と語った。

「コースの長さが少し短いという以外に、インテルラゴスに欠けているものなんて考えられない。最高の場所だから本当に残念。自分はファンとして昔ながらの物にこだわるタイプだ」

 インテルラゴスの歴史とは別に、サンパウロはアイルトン・セナ(Ayrton Senna)氏を筆頭に、ルーベンス・バリチェロ(Rubens Barrichello)氏、フェリペ・マッサ(Felipe Massa)氏ら偉大なF1ドライバーを輩出していることで知られている。(c)AFP