【5月10日 AFP】イングランド・プレミアリーグのリバプール(Liverpool FC)とトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)が人々を魅了する大逆転劇で欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2018-19)決勝進出を果たし、同リーグは1週間で欧州の舞台の頂点に返り咲いた。

 その後、チェルシー(Chelsea)とアーセナル(Arsenal)もヨーロッパリーグ(UEFA Europa League 2018-19)決勝に駒を進め、イングランド勢の成功がチャンピオンズリーグだけでないことが証明された。両大会のファイナリストがすべてイングランド勢になるのは今回が初めてとなる。

 欧州カップ戦の決勝でイングランド勢がぶつかるのは、1972年のUEFAカップ(UEFA Cup)と2008年のチャンピオンズリーグしか例がない。しかし、なかなか起きないような大逆転が立て続けに二つも生まれたことで、来月1日の決勝では再びプレミアリーグ勢が対戦することになった。

 昨年の決勝でレアル・マドリード(Real Madrid)に敗れたリバプールは、今季の準決勝でFCバルセロナ(FC Barcelona)を破りスペイン勢の連続優勝を5で食い止めた。さらに、本拠地アンフィールド(Anfield)での4-0の完勝はトッテナムを奮起させ、その24時間後には同様の大逆転劇が再び起きた。

 準決勝第2戦の前半終了時点で合計スコア0-3とリードされていたにもかかわらず、そこからルーカス・モウラ(Lucas Rodrigues Moura da Silva)のハットトリックでアヤックス(Ajax)から大逆転勝利を収めたトッテナムのDFダニー・ローズ(Danny Rose)は、「僕らは昨夜(7日)のリバプールの試合を見た。試合は終わるまでは分からないということ」と、勝利した一戦の後に話した。

 また、トッテナムを率いるマウリシオ・ポチェッティーノ(Mauricio Pochettino)監督も、「バルセロナとの試合は見ていてとても楽しかった。彼らもまた英雄であり、もちろんイングランド勢による素晴らしい決勝になるだろう。もちろん、楽しむつもりだ」とコメントした。