【5月9日 AFP】ブラジルのジャイル・ボルソナロ(Jair Bolsonaro)大統領は8日、フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)のブラジルGP(Brazilian Grand Prix)が来年からリオデジャネイロ(Rio de Janeiro)で開催されると明かした。同GPは30年間サンパウロ(Sao Paulo)で開催されていた。

 リオデジャネイロで行われた軍の式典でボルソナロ大統領は、「新たなモーターレースのトラックが建設される。建設には6か月から7か月かかる。来年のブラジルGPはリオデジャネイロで開催される」と明かした。

「大きな負債を抱える中で、サンパウロでは(地元政府から)公的援助があった。サンパウロでF1開催を継続するのは、もはや不可能となったため、リオに白羽の矢が立った」

 ボルソナロ大統領は新たなサーキットは「公的資金なしで」建設されると約束。これにより7000人の新たな雇用が生み出されるとした。

 リオデジャネイロでは1978年、そして1981年から1989年にかけてブラジルGPが開催されたが、1990年からは第1回大会が行われたサンパウロのインテルラゴス・サーキット(Interlagos Circuit)に場を移した。

 地元メディアの報道によると、昨年11月にF1の興行権を持つ米リバティメディア(Liberty Media)とリオデジャネイロ市の担当者がサンパウロからの開催地移転について話し合ったという。(c)AFP