【5月8日 AFP】スペイン1部リーグ、アトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)のキャプテンを務めるディエゴ・ゴディン(Diego Godin)が7日、今シーズン限りで退団すると発表した。

 ゴディンは、ディエゴ・シメオネ(Diego Simeone)監督の下で世界有数のCBとして活躍。本拠地ワンダ・メトロポリターノ(Wanda Metropolitano)で行われた記者会見には、アトレティコのエンリケ・セレソ(Enrique Cerezo)会長のほか、シメオネ監督や選手数人が出席した。

 33歳のゴディンは移籍先については明かさなかったが、アトレティコと新契約を結ぶことができずに残念だと話した。

 ゴディンは涙ながらに「試合の時以上にナーバスになっている」と語り、「アトレティコでのプレーは今季限りとなる。このクラブやユニホームに対する愛情を、残すことなく伝えたい」と続けた。

「このチームは単なるクラブではなく家族であり、生活そのものだった。ずっとわが家のような存在だったから、別れを告げるのは難しい。この瞬間が訪れるなんて一度も想像しなかったし、心の整理ができていない」

 アトレティコで380試合以上に出場したゴディンはチームの主力であり続けたが、交渉が決裂したため、契約満了となる来月限りでチームを離れることになった。

「私はこのチームのキャプテンであり、ここで何年もプレーしてきた」「契約合意に至らなかったから、このチームでの挑戦は終わりだ。私のキャリア、人生の中で最高の時間だった」

「ここで40歳までプレーしたかったが、それはかなわなかった。私の中で優先順位が高いのは、いつだってクラブやチームメートだ」「しかし、合意には至らなかったから退団を決めた。それ以上の話ではない」

 2010年にビジャレアル(Villarreal CF)から加入したゴディンは、スペイン1部リーグや国王杯(Copa del Rey)を制し、ヨーロッパリーグ(UEFA Europa League)では2度の優勝を経験。欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)では2014年と2016年に決勝に進出したが、どちらもレアル・マドリード(Real Madrid)に敗れている。(c)AFP/Thomas ALLNUTT