【5月8日 AFP】ロシアの首都モスクワの空港で5日、旅客機が緊急着陸に失敗し炎上、41人が死亡した事故について、ロシア捜査当局は事故の原因として操縦士のミスの可能性を視野に捜査している。ロシアメディアが7日、伝えた。

 事故機はロシア航空機メーカー、スホイ(Sukhoi)製の旅客機「スーパージェット100(Superjet 100)」で、アエロフロート・ロシア航空(Aeroflot Russian Airline)が運航していた。同機は5日夕方、モスクワのシェレメチェボ(Sheremetyevo)空港を離陸直後に遭難信号を発信。同空港に引き返し、着陸に失敗して炎上した。

 捜査筋がロシアの日刊紙コメルサント(Kommersant)に語ったところによると、事故機の操縦士らは雷雨の中で離陸したり、燃料を満載した状態にもかかわらず上空を旋回して燃料を消費せずに着陸を試みたりするなど、いくつかのミスを犯した。ロシア紙RBKはさまざまな情報筋の話として、操縦士らがコックピットの窓を開けたため炎が燃え広がった可能性があり、また着陸直後にエンジンの停止を怠ったと伝えた。

 ただ捜査当局は現在もブラックボックスを調査中で、事故原因を正式に発表していない。

 同機のデニス・エフドキモフ(Denis Yevdokimov)操縦士はこれまで、離陸直後の落雷により航空管制官と連絡が取れなくなり、緊急着陸を強いられたと説明していた。

 一方、緊急着陸時の事故機内部の様子を捉えたソーシャルメディア上の動画には、手荷物を持った複数の乗客の姿が映っていたことから、ネットで批判が殺到した。ソーシャルメディアでは、一部乗客の荷物取り出しのため避難が遅れた可能性があるとの声も上がったが、この見方を裏付ける目撃者の証言は出ていない。

 事故の生存者の一人、オレグ・モルチャノフ(Oleg Molchanov)さんはネットの掲示板に、有毒な黒い煙が数秒で機内に充満したため、機体の後方からの避難は非常に困難だったと説明した。同氏は身元を証明するため搭乗券の画像を添えて投稿している。 (c)AFP