【5月4日 AFP】ヒマラヤ山脈(Himalayas)で未確認生物「イエティ」の足跡を発見したとインド陸軍が主張したことについて、ネパール軍は3日、足跡は熊のものである可能性が高いとして異議を唱えた。

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 インド陸軍は先月29日、ネパールと中国の国境に近いヒマラヤ山脈で発見したイエティの足跡とする画像3枚をツイッター(Twitter)の公式アカウントに投稿。ソーシャルメディア(SNS)ではこの投稿をやゆする反応が相次いだ。

 ネパール軍は、連絡将校が現地に足を運んだものの、到着した頃には雪上に残されていた足跡が消えていたと説明。地元住民らは将校らに対し、足跡の「主」は熊である可能性が高く、変わった形の足跡も頻繁に見られるものだと話したという。

 さらにAFPの取材に対し、「地元住民や荷物の運び人らによると、この地域では変わった足跡が頻繁に出現しており、野生の熊によるものだという」と答えた。

 この説明は野生生物の専門家の指摘にも合致する。専門家は、インド軍が発見したのは熊の足跡で、太陽と風の影響でサイズが大きくなったのだろうと述べていた。

 インド軍がツイートした画像には、連なった足跡とみられるものが捉えられており、それぞれの長さは1メートル近くある。(c)AFP