【5月4日 AFP】世界保健機関(WHO)は3日、昨年8月に流行宣言が出されたコンゴ民主共和国でのエボラ出血熱による死者が1000人に迫っていると発表し、今後も大流行が続くとの見解を示した。

 5月1日現在で、北キブ(North Kivu)州とイトゥリ(Ituri)州で1510人の患者が報告され、994人が死亡した。

 WHO健康危機管理プログラム(Health Emergencies Programme)のマイケル・ライアン(Michael Ryan)氏はスイス・ジュネーブで開いた記者会見で、WHOは3日夜に最新情報を受け取り、死者が1000人を超える「可能性が高い」と発表した。

 WHOは当初、新ワクチンなどによってエボラ流行を食い止めることができると楽観していた。しかし最近は、武装勢力の活動による治安の悪さや財源不足、エボラ対策に取り組む医療従事者に住民が反感を持つよう仕向けている地元政治家らによって、エボラ封じ込めの活動が大きく阻害されたと認めている。(c)AFP