【5月2日 AFP】FIA世界耐久選手権(WEC)に参戦するトヨタ・ガズーレーシング(Toyota Gazoo Racing)は1日、フェルナンド・アロンソ(Fernando Alonso)が、連覇を目指す第87回ルマン24時間耐久レース(Le Mans 24 Hour Race 2019)を最後にWECから離脱することになったと発表した。

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 トヨタによれば、2005年と2006年にルノー(Renault)でフォーミュラワン(F1、F1世界選手権)を制したアロンソは、新たなモータースポーツの世界にチャレンジしていくことを決めたという。

 2009年のダカールラリー(Dakar Rally)王者であるジニエル・ドヴィリエ(Giniel de Villiers、南アフリカ)と共に、南アフリカでトヨタ・ハイラックス(Toyota Hilux)のテスト走行を行ったアロンソは、サウジアラビアで開催される2020年のダカールラリーに参戦する可能性が高いとみられている。

 昨シーズン限りでF1を引退した37歳のアロンソは、自身の世代で最高の選手の一人として広く評価されており、F1で通算312戦に出場し、32勝を挙げるなど世界的スター選手としての地位を築いた。

 アロンソはこの日、「トヨタ・ガズーレーシングの一員として楽しんだが、この挑戦に一区切りつけようと思う」と発表。世界三大レースの制覇を目指し、今月末にはインディカーシリーズのインディアナポリス500(Indianapolis 500)に出場する同選手は「ルマンでの優勝は、三大レース制覇を目指す私のキャリアの中でも最高の出来事の一つだ」と述べた。

 また、マクラーレン(McLaren)からインディアナポリス500に参戦する予定となっているアロンソは、「昨年、チームと共に成し遂げた勝利のことは忘れない」「新たな挑戦に臨む時だ。やりたいことがたくさんある」と続けた。

 トヨタは、アロンソの後任にブレンドン・ハートレー(Brendon Hartley)を起用すると発表している。(c)AFP