【5月1日 AFP】股関節置換手術からの復帰を目指す男子テニスのアンディ・マレー(Andy Murray、英国)に対して、7月に行われるウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2019)の主催者が30日、ワイルドカード(主催者推薦)申請の締め切りを延長する可能性を示唆した。

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 2013年と2016年にウィンブルドンを制覇しているマレーは、現在は手術からの復帰の道を模索しているが、具体的な日時は明らかにしておらず、世界ランキングは現在218位まで下降している。

 状態が戻ればプロテクトランキングを使用して大会にエントリーできるが、そちらは別の大会に使用し、ウィンブルドンではワイルドカードを申請する可能性もある。大会は7月1日に開幕し、公式の申請期限は6月18日となっている。

 大会を主催するオールイングランド・ローンテニス・アンド・クローケー・クラブ(AELTC)のフィリップ・ブルック(Philip Brook)理事長は、「アンディとはまだ話し合っていない」「答えを出すには早すぎる」「申請するのであれば、通常通りに進めることになる。ワイルドカードを決める話し合いは6月18日に予定している」と話している。

 またリチャード・ルイス(Richard Lewis)最高経営責任者(CEO)は、マレーのために締め切りを延長する可能性について「アンディの側から何か説得力のある理由が示されれば、もちろんわれわれも協力したい」とコメントした。

 マレーはロベルト・バウティスタ・アグト(Roberto Bautista Agut、スペイン)との5セットマッチに敗れた1月の全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2019)を最後に実戦から離れている。全豪開幕前には今年のウィンブルドンで現役を退く意向を示していたが、同時に全豪が最後の大会になる可能性も口にしていた。

 1月に受けた手術のおかげで今は痛みからは解放されたというが、テニスに関しては足を止めてボールを打つことしかできていない。

 またこの日の記者会見では、2019年のウィンブルドンの賞金が約12パーセント増額され、男女シングルスの優勝賞金は昨年より10万ポンド(約1450万円)多い235万ポンド(約3億4000万円)となることが発表された。(c)AFP