【4月30日 AFP】今季のフォーミュラワン(F1、F1世界選手権)で4戦連続ワンツーフィニッシュの快挙を達成したメルセデスAMG(Mercedes AMG)のルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)は、ライバルチームのフェラーリ(Ferrari)に対し、もっと奮起して優勝争いに食い込む強さを示すように促した。

 通算5度の世界選手権制覇を誇り、28日の第4戦アゼルバイジャンGP(Azerbaijan Grand Prix 2019)決勝ではチームメートのバルテリ・ボッタス(Valtteri Bottas)に続いて2位に入ったハミルトンは、フェラーリが次戦のスペインGP(Spanish Grand Prix 2019)でメルセデスの上位独占を阻止して優勝争いに踏みとどまるには、しっかりと反撃に転じる必要があるという認識を示した。

 アゼルバイジャンGPの結果、ドライバーズ選手権では1ポイント差でボッタスに首位を譲ったハミルトンは、「今の僕らのレベルに並ぶパフォーマンスが出せない限り、この状況が続いていくことになる」と語った。

「こういうレベルのパフォーマンスは全く予想していなかったけれど、それだけの力が自分たちにあることをうれしく思う。チームは自分たちの期待を上回る力を発揮していると思う。僕らと争いたいなら、彼らはもっと奮起していかなければ」

 フェラーリはアゼルバイジャンGPで、通算4度の年間優勝を誇るセバスチャン・ベッテル(Sebastian Vettel)が3位、シャルル・ルクレール(Charles Leclerc)が5位に終わった。

 昨季のベルギーGP(Belgium Grand Prix 2018)を最後に優勝から遠ざかっているベッテルは、「彼の言う通りだ」とすると、「もっと奮起して、ペースを上げていく必要がある。話は単純だ」とハミルトンに同調した。

「ルービックキューブ(Rubik's Cube)のように、全てを正しい順序で配置しなければならない。われわれには良いクルマがあるけれど、それにふさわしい結果に結びつけられていない」

 スペイン・バルセロナ(Barcelona)のカタロニア・サーキット(Circuit de Barcelona-Catalunya)で行われたプレシーズンの合同テストでは圧倒的な強さを示していたフェラーリだったが、それはアゼルバイジャンGPを終えて遠い昔の記憶となっており、同地で開催される次戦では何としても再び推進力を見いだしたいところとなっている。(c)AFP