【4月26日 AFP】ニュージーランド警察は26日、北島にある警察署内から銃器11丁が盗まれたと発表した。同国では、クライストチャーチ(Christchurch)のモスク(イスラム礼拝所)で先月発生した銃乱射事件を受けて、政府が全国規模で銃の買い取りなどを行っている。

 銃器盗難という失態が判明したのは、北島のパーマストンノース(Palmerston North)警察署。

 国営ラジオ・ニュージーランド(Radio New Zealand)は、盗まれた11丁のうち1丁は、禁止されている半自動銃だったと報じている。ただ同署はこれを認めておらず、盗難物に弾薬類が含まれていたかどうかについても明らかにしていない。

 警察は、盗難発生時刻の前後に同署構内で目撃された38歳の男性の行方を追っているという。

 ニュージーランドは、先月15日に発生し、50人が犠牲となったモスク銃乱射事件の直後から、銃規制法の強化に乗り出した。

 新法では半自動銃の流通阻止を目指し、買い取り措置や禁止策、刑期延長を規定している。

 これまでに約3000丁の銃器について、直接当局に提出されたか、あるいは回収を依頼するオンライン申請が行われたという。(c)AFP