メキシコの移民収容施設から1300人脱走、過密状態に不満
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【4月26日 AFP】メキシコ南部の移民収容施設で25日、キューバ人を主とする収容者らが施設の過密状態に抗議し、放火すると脅した後、少なくとも1300人が脱走した。
移民の集団脱走が発生したのは、南部チアパス(Chiapas)州タパチュラ(Tapachula)にある収容施設。目撃者らの話によると、施設の夕食時に数人が抗議を始め、脱走が始まったという。
移民当局によると、脱走者のうち700人は後に施設に戻ったが、600人は現在も行方が分からないという。
タパチュラの施設の定員は900人だが、収容者らによれば、3000人に達していることもあるという。
昨年10月以来、中米諸国やキューバから米国を目指す移民集団、通称「キャラバン」が続々とメキシコを北上しており、その数は数万人規模に上る。
ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は、こうした移民集団は米国の国家安全保障に対する脅威だとして、メキシコに米国を目指す移民らを拘束し母国に送還するよう要求している。(c)AFP