【4月26日 AFP】メキシコの首都メキシコ市議会の議員が25日、アルコール消費削減策として、冷えたビールの販売を制限する措置を提案し、インターネット上で冷笑を買っている。

【編集部おすすめ】廃棄パンからビールを製造、セレブシェフも絶賛 英国

 提案を行ったのは、アンドレス・マヌエル・ロペスオブラドール(Andres Manuel Lopez Obrador)大統領率いる左派政党「国家再生運動(MORENA)」のマリア・デ・ロウルデス・パス(Maria de Lourdes Paz)市議。同市議は「ビールが冷えていなければ、自宅に持ち帰って冷蔵庫に入れてから、家で飲むことになる」と説明した。パス市議の法案では、メキシコでの依存症に関する研究結果として、メキシコ市では「若者のアルコール消費率が最も高い」と指摘している。

 若者の大半は、友人と外出中に冷えたアルコール類を販売する小規模店舗で酒を購入している。法案は、市内に多数存在するこうした店舗に対し、アルコール度数が7%を上回る飲料を冷蔵庫に入れずに「室温」で保存することを義務付けるものだ。

 熱波の中で生ぬるいビールを飲むことになる可能性が浮上したことで、市民からは不満が噴出。ツイッター(Twitter)では、メキシコで大きな公衆衛生問題となっている肥満への対策として、タコスの冷凍販売を義務付けるべきではとの提案も飛び出した。(c)AFP