【4月26日 AFP】米紙ワシントン・ポスト(Washington Post)は25日、北朝鮮で投獄された末に昏睡(こんすい)状態で釈放され死亡した米大学生オットー・ワームビア(Otto Warmbier)氏について、北朝鮮が米国に医療費として200万ドル(約2億2000万円)を請求していたと報じた。

 同紙が匿名の関係者の話として伝えたところによると、北朝鮮は2017年にワームビア氏の米国送還を認める前、米高官に対し医療費支払いの誓約書への署名を要求。この高官はドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領の指示に従い、誓約書に署名した。医療費が実際に支払われたかは不明という。

 米バージニア大学(University of Virginia)の学生だったワームビア氏は、観光旅行で北朝鮮を訪れた際にホテルで政治ポスターを盗んだとして身柄を拘束され、投獄された。同氏は獄中で拷問を受けたとみられ、昏睡状態で米国に帰国、数日後に亡くなった。(c)AFP