【4月25日 AFP】米テキサス州ブラウンズビル(Brownsville)のトウモロコシ畑で23日、メキシコから米国に密入国した不法移民とみられる集団に「置き去り」にされた3歳の男児が見つかった。米税関・国境警備局(CBP)が24日、明らかにした。男児の靴には、名前と電話番号が書かれていたという。

 国境警備隊が拘束を試みたこの集団は、トウモロコシが生い茂る畑の中に散り散りになって逃げてしまった。畑での捜索中に発見された男児は当時、「独りぼっちで泣いていた」という。

 男児は検査のために地元の病院に搬送されたが、健康状態は良好だった。当局は家族を捜しているが、まだ見つかっていない。男児は現在、CBP関連の施設で保護されているが、保健福祉省に引き渡されることになっている。

 CBPによると、米南西部の国境沿いで拘束された人数は、2月が6万6884人、3月が9万2607人。3月に拘束されたうち8975人は、同伴する保護者のいない子どもだった。(c)AFP