【4月25日 AFP】ボクシング、元世界ミドル級王者のゲンナディ・ゴロフキン(Gennady Golovkin、カザフスタン)は24日、長年トレーナーを務めてきたアベル・サンチェス(Abel Sanchez)氏とのコンビ関係を解消すると発表した。金銭問題が引き金になったとみられている。

 ライブストリーミングサービス「DAZN(ダゾーン)」と6試合の高額契約を結んだゴロフキンは、短いコメント文の中で、ボクシング界で名の知れたコンビが解散すると発表した。

「自分自身、そして自分のキャリアにとって大きな決断を下したことについて発表したい。これまでに達成してきたものを足場にして、自分をさらに磨き続けていきたい。それ故に、アベル・サンチェスとはトレーニングを行わない」

 その直後にサンチェス氏は自らもコメント文を発し、ゴロフキンの決断は「強欲」さのせいだとした。

「彼は、無礼なトレーナー報酬の予定額を提示してきた」「強欲で感謝の心を知らず、残念だ。倫理も払うべき敬意も誠実さもなければ、この関係は終わりになる」

 ゴロフキンは昨年9月、「カネロ」ことサウル・アルバレス(Saul Alvarez、メキシコ)に敗れてWBCとWBAの王座から陥落。6月の復帰戦では、新たなトレーナーをコーナーに立たせることになる。

 37歳のゴロフキンは38勝(34KO)1分1敗の戦績を残しており、6月8日にニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデン(Madison Square Garden)で無敗のスティーブ・ロールズ(Steve Rolls、カナダ)と対戦する。(c)AFP