【4月23日 AFP】ニュージーランドのジャシンダ・アーダーン(Jacinda Ardern)首相の報道官は23日、同国のクライストチャーチ(Christchurch)で先月発生した銃乱射事件と、スリランカで21日に発生し、300人超の犠牲者を出した連続爆発事件を関連付ける情報は、同国ではまだ目にされていないと述べた。

 スリランカの国防担当の国務大臣は23日、「初期捜査」に基づき、300人超が死亡した同国での爆発事件が、ニュージーランドの「クライストチャーチ(Christchurch)のイスラム教徒に対する攻撃への報復」だったとの見方を示した。

 アーダーン首相の報道官は、キリスト教の祝日イースター(Easter、復活祭)だった21日の事件と、クライストチャーチとの事件を関連付けるスリランカ政府関係者の発表に関する報道は目にしていると認めた。

 その一方で、「スリランカの事件への捜査は初期段階にあると認識している」と述べ、「わが国としては、そのような判断の根拠とすべき情報はまだ目にしていない」とした。

 さらに「ニュージーランド国民はいかなる形態のテロや過激な暴力にも反対する。クライストチャーチにおけるモスク攻撃を受けてわれわれを団結させたのは、暴力行為を犯す者らに対する非難と平和のメッセージだった」と語った。(c)AFP