【4月23日 AFP】イングランド・プレミアリーグ、チェルシー(Chelsea)のFWカラム・ハドソン・オドイ(Callum Hudson-Odoi)は、22日に行われたバーンリーFC(Burnley FC)戦でアキレス腱(けん)を断裂したため、今季の残り試合を欠場することになると明かした。

 2-2で終了したバーンリー戦の前半に負傷し、2人のメディカルスタッフに支えられながらピッチを後にしていた18歳のハドソン・オドイは、ツイッター(Twitter)に「アキレス腱の断裂でシーズンが終了することになり、本当にがっかりしている。一生懸命リハビリに励んで、来シーズンは強くなって帰ってくる!」と記した。 

 ハドソン・オドイがツイッターに投稿する前、チェルシーのアシスタントコーチを務めるジャンフランコ・ゾラ(Gianfranco Zola)氏は、メディアに対して「深刻なようにみえる。けがの程度について伝えられるのはあす以降になる。しかし、良い状態には見えない。アキレス腱をやってしまったから」と最悪の事態を恐れていると明かしていた。

 ハドソン・オドイの負傷は、プレミアリーグにおける4位以内でのフィニッシュか、ヨーロッパリーグ(UEFA Europa League 2018-19)での優勝によって欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2019-20)の出場権獲得を目指すチェルシーにとって大きな痛手となる。

 チェルシーは現在リーグ戦で4位につけており、ヨーロッパリーグでは準決勝でフランクフルト(Eintracht Frankfurt)と対戦する。

 今年はイングランド代表デビューも飾ったハドソン・オドイだが、今回のけがにより6月に行われるUEFAネーションズリーグ(UEFA Nations League 2018-19)の準決勝も欠場する見込みだ。

 今季、トップチームでの出場機会に恵まれずフラストレーションを募らせていたハドソン・オドイは、ドイツ・ブンデスリーガ1部のバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)への移籍がうわさされる中、イングランド代表での2試合で印象的なプレーを披露。ようやく終盤戦にかけてマウリツィオ・サッリ(Maurizio Sarri)監督を納得させ、チェルシーで先発のチャンスをつかんだが、今回のけがで目まぐるしく状況が変化したシーズンに幕を下ろすことになった。

 ハドソン・オドイがここ数週間で見せていた素晴らしいパフォーマンスは、不調のシーズンを送っていたチェルシーにとって数少ない明るい話題の一つだった。

 一方でゾラ氏は、肋骨(ろっこつ)の「打撲」でバーンリー戦で途中交代したヌゴロ・カンテ(N'Golo Kante)については、すぐに復帰できるだろうと明かしている。(c)AFP