【4月23日 AFP】18-19イングランド・プレミアリーグは22日、第35節の試合が行われ、チェルシー(Chelsea)はホームでバーンリーFC(Burnley FC)と2-2で引き分けた。試合後、チェルシーのアシスタントコーチを務めるジャンフランコ・ゾラ(Gianfranco Zola)氏はバーンリーの時間稼ぎを非難し、DFのダビド・ルイス(David Luiz)も相手の戦い方を「アンチフットボール」と称した。

 ジェフ・ヘンドリック(Jeff Hendrick)の華麗なゴールで先制を許したチェルシーは、数分後にヌゴロ・カンテ(N’Golo Kante)の同点弾で1-1に追いついた。その後、チェルシーはゴンサロ・イグアイン(Gonzalo Higuain)が勝ち越しゴールを決めるも、拙い守備からアシュリー・バーンズ(Ashley Barnes)に得点を許し、キックオフからの24分間は慌ただしいものになった。

 リーグ戦で勝利から2試合見放されているチェルシーは、5位アーセナル(Arsenal)を上回って順位を4位に上げ、なんとか勝ち点で3位トッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)に並んだ。この試合に勝利できていれば3位に浮上していたチェルシーは、トップ4入りを争っているトッテナムやアーセナル、そして3ポイント差をつけている6位マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)よりも消化試合数が一つ多くなった。

 今節でトッテナムやアーセナル、ユナイテッドがそろって敗れた中で大きなチャンスを逃したチェルシーは、試合終了後にブーイングを受けた。また痛恨の夜の締めくくりとして、試合終了間際には抗議したマウリツィオ・サッリ(Maurizio Sarri)監督が退席処分になり、ベンチに座っていた両チームの数人がタッチラインで衝突した。

 ゾラ氏は、試合後にとても「感情的」になっていたため、サッリ監督は試合後の会見に出席できなかったと明かした。

「彼はバーンリーのベンチから良くない言葉を自身に飛ばされるのを耳にして非常に怒っていた。彼は選手たちをポジションにつかせようとしていただけで、主審を助けようとしていた」

 ゾラ氏はまた、イエローカードが与えられたGKトム・ヒートン(Tom Heaton)による前半の遅延行為など、バーンリーが見せた駆け引きを批判した。

「不愉快だ。時間稼ぎがあまりにも多かった。それを埋め合わせるのに5分のアディショナルタイムは十分ではない。重要なリズムをつくることができなかった」「タフな試合になることは予想していたが、これほど時間稼ぎがあるとは思わなかった。(主審の)ケビン・フレンド(Kevin Friend)が、もっと長いアディショナルタイムを与えてくれると考えていた。だから不満なんだ」

 またルイスは、さらに強い姿勢で「アンチフットボールだ。彼らは試合を通して時間稼ぎをしていた。特にボールを持っている時はね。ピッチに倒れ、試合を止めた」と批判した。

 24日に行われるウォルバーハンプトン・ワンダラーズ(Wolverhampton Wanderers)戦でアーセナルが黒星を免れれば、チェルシーと入れ替わりで4位に浮上する。(c)AFP/Steven GRIFFITHS