【4月22日 AFP】カナダの国立公園管理局は21日、先週から行方不明になっていた著名プロ登山家3人が同日、遺体で見つかったと発表した。

 遺体で見つかったのは米国人のジェス・ロスケリー(Jess Roskelley)氏(36)、オーストリア人のハンスヨルグ・アウアー(Hansjorg Auer)氏(35)とダーフィット・ラマ(David Lama)氏(28)。

 3人はカナダのバンフ国立公園(Banff National Park)の孤立した難易度の高いルートとして知られるハウス・ピーク(Howse Peak)東壁の登攀(とうはん)に挑戦していたが、16日に雪崩が発生して行方不明になり、翌日から航空機での捜索活動が行われていた。

 3人は、米国のアウトドアブランド「ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)」がスポンサーになっている経験あるアスリートのチームに属していた。

 ロスケリー氏の父親は登山家のジョン・ロスケリー(John Roskelley)氏。ジョン氏はその世代で最も優れた登山家の一人と見なされており、ロスケリー父子は2003年に世界最高峰エベレスト(Mount Everest)登頂に成功し、当時20歳だったジェス氏は、エベレスト登頂に成功した最年少の登山家となった。

 アウアー氏とラマ氏はオーストリア西部チロル(Tyrol)州出身で、最高レベルの登山家として知られていた。(c)AFP