【4月22日 AFP】米連邦捜査局(FBI)は対メキシコ国境で移民を違法に拘束していたとされる右派武装集団(ミリシア)のリーダーの男を武器不法所持の疑いで逮捕した。当局が20日、明らかにした。

 逮捕されたのはラリー・ミッチェル・ホプキンス(Larry Mitchell Hopkins)容疑者(70)。同容疑者がリーダーを務める小規模の右派武装集団「ユナイテッド・コンスティテューショナル・パトリオッツ(UCP)」は、国境を監視し、国境警備当局に出頭する意思のある人を保護する一方、意思のない人を追跡すると説明している。

 「ストライカー」の通称で知られるホプキンス容疑者は、ニューメキシコ州サンランドパーク(Sunland Park)で複数の移民を拘束していたとされている。

 対メキシコ国境にはここ数か月、母国の貧困や暴力から逃れた中米人を中心に大量の移民が流入。ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は移民を国家安全保障上の脅威と位置づけ、メキシコ国境に壁を建設するための巨額の予算を議会に求めている。

 UCPのメンバーらは、壁が建設されるまで国境パトロールを続けると主張している。主に高齢の退役軍人からなるUCPはソーシャルメディアを使った活動に熱心に取り組んでいる。ホプキンス容疑者も週に数回、インターネットラジオの番組に出演していたとみられる。(c)AFP