【4月21日 AFP】18-19イングランド・プレミアリーグは20日、第35節の試合が行われ、マンチェスター・シティ(Manchester City)は1-0でトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)に勝利した。

 シティはプレミア先発わずか2試合目となる19歳のフィル・フォーデン(Phil Foden)が決勝点を挙げ、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2018-19)でチームを敗退に追い込んだ相手との雪辱戦を制した。このことについて、チャンピオンズリーグでの選手起用が批判されていたジョゼップ・グアルディオラ(Josep Guardiola)監督は「私は天才」と皮肉めいたコメントを残している。

 シティはトッテナムとのチャンピオンズリーグ準々決勝で、第1戦に0-1で敗れると、第2戦を4-3で制したがアウェーゴール差で敗退。その中で、ケビン・デ・ブルイネ(Kevin de Bruyne)を先発起用せず、一方でファビアン・デルフ(Fabian Delph)を使った第1戦の指揮官のメンバー選考が批判を浴びている。デ・ブルイネが第2戦で3アシストを記録したことも判断への疑問を強めている。

 それでもグアルディオラ監督は、今季負傷がちなデ・ブルイネの起用には慎重になる必要があったと第1戦のベンチスタートの理由を説明しており、デ・ブルイネがこの試合でもハーフタイム直前に負傷交代したことを考えると、その判断は正しかったとも言える。

 また、デ・ブルイネが今季はもう戻って来られない恐れもある中、史上初の国内3冠を目指すには、残り5試合の公式戦でフォーデンの働きも重要になる可能性がある。

 監督はやや皮肉を込めて「これで私は天才だ」とすると、「フォーデンは得点した。素晴らしい監督の手腕だ」とコメントした。

「デルフを使ったときは激しく批判されたが、この世界はそういうものだ」「フィルは信じられないほど才能に恵まれた選手。出場すれば必ず得点するか、得点チャンスをつくり出す」とコメントした。

 リバプール(Liverpool FC)との激しい優勝争いが続く中で、リーグ戦4試合を残すシティは同チームを勝ち点1上回って再び首位に立っている。

 一方のトッテナムは、今季のチャンピオンズリーグでは激闘の末に4強入りを決めたが、来季の出場権をめぐっては予断を許さない戦いが続いており、クリスタルパレス(Crystal Palace)と対戦するアーセナル(Arsenal)、バーンリーFC(Burnley FC)と対戦するチェルシー(Chelsea)がどちらも勝利すれば、4位から転落して今節を終えることになる。

 それでも、今後の対戦相手の点ではロンドンのライバル2チーム、あるいはマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)よりも恵まれているとみられる。プレミアリーグは24日にマンチェスターダービーが開催され、こちらもシティの優勝、ユナイテッドのトップ4フィニッシュの両方に影響する大一番となる。(c)AFP/Kieran CANNING