【4月20日 Xinhua News】次世代通信規格「5G」へと進む中、自動運転は発展が期待される分野となっている。中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ、Huawei)は17日、広東省(Guangdong)深圳市(Shenzhen)で自動運転向けの次世代ネットワークの枠組みを発表した。同社SoftCOM AIソリューション部門の韓雨発(Han Yufa)総裁は、今後10年以内に世界中の通信事業者のネットワークがレベル5(完全自動運転)の段階に入るとの見解を示した。

 韓氏はまた、2025年には世界のネットワーク接続数が750億に達し、接続のニーズに応えるために複数の接続技術が共存することになり、ネットワークの複雑さが現在の10倍以上になると予測。通信事業者は人工知能(AI)に助けを求めなければならなくなり、自動運転では、人間が中心で機械を補助的なものとする現在のレベル2から、レベル5への転換が進むとの見方を示した。

 今回の発表会でファーウェイは、次世代ネットワークの運用・維持管理の枠組みを発表した。これは統合クラウドプラットフォームをベースとし、5Gネットワーク計画や専用線、予知保全、スマート最適化などの場面で、AIやクラウド、デジタル・ツインなどの技術を用いて、層別(スマートクラウド、スマートネットワーク、スマートエッジ)と領域別(無線、固定、コアネットワーク、データセンター)の独立運営を実現するとしている。

 韓氏はこの案について、過去1年間、複数の通信事業者との協力を進めており、年内には香港や中南米、欧州などで実用化するとの見通しを示した。(c)Xinhua News/AFPBB News