【4月18日 AFP】サッカー欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2018-19)は17日、準々決勝第2戦が各地で行われ、トッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)はアウェーでマンチェスター・シティ(Manchester City)に3-4で敗れたものの、2戦合計スコアを4-4としてアウェーゴール差で準決勝進出を決めた。

 試合は開始11分で4ゴールが生まれる異様な展開となり、シティはラヒーム・スターリング(Raheem Sterling)とベルナルド・シウバ(Bernardo Silva)の得点で、トッテナムの孫興民(Heung Min Son、ソン・フンミン)の二つのアウェーゴールを帳消しにした。

 その後、スターリングとセルヒオ・アグエロ(Sergio Aguero)にゴールが生まれたシティは合計スコアで初めてリードを奪い、ついに4強入りを手繰り寄せたかに思われた。

 しかし73分、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)によってハンドの有無が確認されるも、フェルナンド・ジョレンテ(Fernando Llorente)のゴールが認められ、トッテナムがアウェーゴール差でシティを上回った。

 後半アディショナルタイムにはスターリングがゴールを決め、ハットトリックを達成したかに思われたが、VARの介入によってアグエロのオフサイドが判明するとジャッジが覆り、トッテナムは救われた。

 アヤックス(Ajax)が待つ準決勝に駒を進めたトッテナムの欧州カップ戦4強入りは、1984年のUEFAカップ(UEFA Cup)以来となった。

 孫は、キックオフからの21分間で5点が生まれ、トッテナムが劇的な形でシティの四冠の夢を打ち砕いたこの日の準々決勝が、これまでに経験した中で最もクレージーな試合だと認めた。

 大会史上最短の時間で5ゴールが生まれたこの一戦について、孫は「こんな試合は一度も見たことがない。本当にタフで、とてもクレージーな試合だった。けれど、われわれはチームメートのことをとても誇りに思う。狂乱状態だった」と話した。

「VAR判定にはいら立つこともあるけれど、きょうは『ありがとう、良いジャッジだった』と言いたい」「一つになって90分を戦い、信じられないような気質と闘争心を見せた」 (c)AFP