【4月18日 AFP】(写真追加、更新)北朝鮮の国営朝鮮中央通信(KCNA)は18日、同国の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長が、新型の「戦術誘導兵器」の射撃実験を視察したと報じた。

 実験は17日に実施されたもので、同通信は新型兵器の「長所」である「特有の飛行誘導方式と強力な弾頭の搭載」が検証されたと報道。兵器の詳細には触れなかったが、金委員長の発言として、この兵器の開発は「人民軍の戦闘力を増大させる上で非常に重大な意味を持つ」と伝えている。

 さらに同通信は、射撃実験は「さまざまな標的に対し、多様な発射方式で実施」され、金委員長が「指導した」と伝えた。

 米シンクタンクの戦略国際問題研究所(CSIS)は17日までに、北朝鮮の主要な核施設での活動が確認されていると発表。2月に行われた2回目の米朝首脳会談が決裂して以降、北朝鮮が放射性物質の再処理を行っている可能性を示していた。

 2月の会談は北朝鮮の核開発計画に関する合意が結ばれることなく唐突に終了された。北朝鮮はそれ以降、対米外交の選択肢について検討していると表明。金氏は先週、米政府が「正しい態度」で臨む場合に限り、ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領との協議に応じると発言していた。(c)AFP