【4月18日AFP】(更新)ペルーのアラン・ガルシア(Alan Garcia)元大統領(69)が17日、収賄の疑いで逮捕される直前に自宅で銃を使って自らの頭部を撃ち、搬送先の病院で死亡した。アプラ党(APRA)のオマル・ケサダ(Omar Quesada)幹事長が明らかにした。

 警察は午前6時半(日本時間17日午後8時半)、首都リマの高級住宅地にあるガルシア氏宅で同氏の拘束を試みた。スレマ・トマス(Zulema Tomas)保健相によると、ガルシア氏は緊急手術中に心停止を起こし、3度にわたり蘇生させられたものの、最終的に息を引き取った。搬送先の病院は、ガルシア氏が頭部に銃弾を受けていたことを認めた。

 1985年〜90年と2006年〜11年の2度大統領を務めたガルシア氏に対しては、ブラジルの建設大手オデブレヒト(Odebrecht)をめぐる広範囲の汚職スキャンダルでのマネーロンダリング(資金洗浄)容疑で逮捕状が出されていた。

 ペルーのマルティン・ビスカラ(Martin Vizcarra)現大統領はツイッター(Twitter)で追悼の意を表した。(c)AFP