【4月17日 AFP】インドネシア大統領選の投票が17日午前、開始された。今回の大統領選は、現職のジョコ・ウィドド(Joko Widodo)大統領(57)と、陸軍戦略予備軍元司令官のプラボウォ・スビアント(Prabowo Subianto)氏(67)の一騎打ち。プラボウォ氏は2014年の大統領選で僅差で敗北を喫し、選挙結果に異議を申し立てたが覆らなかった。

 インドネシアの有権者は1億9000万人超で世界最多。投票はインドネシア東部時間の午前7時(日本時間同)から始まり、同西部時間の午後1時(日本時間午後3時)に終了する。

 イスラム教徒が人口の90%を占めるインドネシアでは毎日、祈りの呼び掛けが響き渡るが、全国各地では朝の祈りに合わせて投票前にモスク(イスラム礼拝所)を訪れる人もみられた。

 世論調査ではジョコ氏が明らかに優勢だが、イスラム保守層を支持基盤とするプラボウォ氏が攻勢を強めている。プラボウォ氏は自分が敗北した場合には、有権者リストの不正を追及すると述べている。

 また、同時に行われる国会議員選や地方議会選への立候補者数は24万5000人に上り、過去最高を記録した。これらすべての選挙が同日実施されるのは今回が初めて。(c)AFP