【4月16日 AFP】仏パリのノートルダム大聖堂(Notre Dame Cathedral)で15日に発生した大規模火災の様子が動画投稿サイト「ユーチューブ(YouTube)」でライブ配信された際、同サイトのファクトチェック(事実検証)機能が誤って米同時多発攻撃の情報を画面に表示するというミスが発生した。

 ユーチューブは昨年、誤解を招きかねない動画や過激なコンテンツをめぐり激しい批判を受けたことから、対策としてウィキペディア(Wikipedia)といった外部の情報源を引用するファクトチェック機能を導入していた。

 しかし、ノートルダム大聖堂で火災が発生した後に複数の報道機関がユーチューブ上でライブ配信を始めたところ、一部動画の下部に見慣れないテロップが表示され、2001年に米国で発生した同時多発攻撃に関するブリタニカ百科事典(Encyclopedia Britannica)の情報が掲載された。

 ユーチューブの広報担当者は、ノートルダム大聖堂の火災に関するライブ配信にはテロップ表示を無効としていたが、「これらのテロップはアルゴリズムによって表示されるもので、システム上しばしば誤りが発生する」と釈明。また「私たちはノートルダム大聖堂での火災に深く悲しんでいる」と述べた。(c)AFP