【4月15日 AFP】今週行われるモンテカルロ・マスターズ(Monte-Carlo Rolex Masters 2019)に出場する男子テニスの錦織圭(Kei Nishikori)が14日、3季ぶりにクレーコートシーズンに参戦するロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)について語った。

 錦織が昨年に準優勝したモンテカルロ・マスターズは欠場するフェデラーだが、今季は3週間後に控えるマドリード・オープン(Mutua Madrid Open 2019)でクレー大会に復帰し、2015年を最後に出場から遠ざかっている全仏オープンテニス(French Open 2019)に臨む予定となっている。

 フェデラーにとっては「何だって可能だ」という錦織は「(全仏オープン優勝は)全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament)やウィンブルドン(The Championships Wimbledon)で勝つより難しいかもしれないけど、彼が100パーセントでトライすれば、どんなことだってできると思う」と話した。

「彼はツアーの他の選手と大きく異なる存在」「ロジャーはクレーでも大活躍できると確信している。いまでも僕のアイドルだし、史上最高の選手だ」「より多くの大会に出場している姿を見ることができてうれしいし、自分も彼と再び試合をしたい」「(2017年に)けがから戻ってきて全豪オープンで優勝した。コートの外で誰よりもハードワークしているんだと思う。彼の活躍を願っている」

 また自身のパフォーマンスに関しては、昨年にファイナリストになったことで自信を持っており、「戻ってこられてうれしい。去年はけが明けで臨んだこの大会で自信を得られたし、ここでは良い思い出がある」「ここ数年はクレーが大好きだし、今大会でも優勝したい。クレー大会で優勝するのは今年の大きな目標の一つ」と話した。

 モンテカルロ・マスターズは、ラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)が非常に得意としている大会。昨年大会では決勝で錦織を破り、通算11度目の大会制覇を果たしたが、錦織は赤土の王者が優勝するのは当然ではないと考えており、「彼を倒す大チャンスを手にする選手は出てくるだろう」とみている。

 今大会に第5シードとして臨む錦織は、初戦でフェルナンド・ベルダスコ(Fernando Verdasco、スペイン)とピエール・ユーグ・エルベール(Pierre-Hugues Herbert、フランス)の勝者と対戦する。(c)AFP