【4月14日 AFP】18-19イングランド・プレミアリーグは13日、第34節の試合が行われ、トッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)は4-0でハダーズフィールド・タウン(Huddersfield Town)に大勝し、3位に浮上した。

 負傷欠場したエースのハリー・ケイン(Harry Kane)とデレ・アリ(Dele Alli)の他にも、前の試合から大きくメンバーを変更したトッテナムだったが、普段出番の少ない選手たちもしっかり試合に入り、ビクター・ワニアマ(Victor Wanyama)が先制点を流し込むと、ルーカス・モウラ(Lucas Rodrigues Moura da Silva)は見事なハットトリックを決めて試合の主役となった。

 10億ポンド(約1466億円)を投じた見事な新本拠地、トッテナム・ホットスパー・スタジアム(Tottenham Hotspur Stadium)に早くも馴染んだ感のあるチームは、これで開場から3戦3勝。すでに降格の決まっているハダーズフィールドは、マンチェスター・シティ(Manchester City)との欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2018-19)準々決勝第2戦に向けた格好のスパーリング相手だった。

 また、来季のチャンピオンズリーグの出場権争いでも、チームは4位チェルシー(Chelsea)と勝ち点1差の3位に浮上し、直接のライバル4チームの中では得失点差で最も優位に立っている。

 マウリシオ・ポチェッティーノ(Mauricio Pochettino)監督も、この大差での勝利がトップ4フィニッシュに向けたカギになるかもしれないと考えており、「非常に厳しい争いになるから、複数得点は重要だ。得失点差が4位以内に入る決め手になる可能性もある」とコメントしている。

「われわれは試練の時期を迎えている。ここに自信を持って臨むことができれば、目標をすべて達成できるはずだ」

 この日は見ていて安心できる試合を披露したトッテナムだが、9日のシティとの第1戦では1-0の勝利に大きな代償が伴い、ファビアン・デルフ(Fabian Delph)のタックルを受けたケインはまたしても足首の靱帯(じんたい)を損傷し、今季絶望が濃厚。アリも左手を骨折してハダーズフィールド戦には出られなかった。

 また、ハリー・ウィンクス(Harry Winks)も鼠径(そけい)部の負傷で欠場した。ポチェッティーノ監督は、アリがシティとの第2戦に間に合うかはまだまったく分からないと認めている。

「もう少し様子を見る。きょうはなんとも言えない。彼は不安なくプレーする必要がある」「もちろん、多少の痛みはある。手の2か所を骨折しているのだから」 (c)AFP/Steven GRIFFITHS