【4月17日 CNS】中国・武漢市(Wuhan)武昌区(Wuchang)衛生局は、出前アプリ大手「餓了麼(Ele.me)」傘下の配送サービス「蜂鳥(Fengniao)」の配達員「蜂鳥騎士(Fengniao Qishi)」8000人に対し、人命救助の救急処置訓練を行う。どうしでこのほど開かれた世界大健康博覧会(World Health Expo)で発表した。

 武昌区では近年、区民がより便利かつ迅速に医療を受けられるよう、インターネットを利用した医療サービスが進められている。記者発表会では、武昌区衛生健康局が「蜂鳥騎士」配達員の応急救護対応計画やインターネット上の薬検索・購入プラットフォームなどについて説明した。

 同局責任者によると、計画では武漢市の8000人近い「蜂鳥騎士」配達員に対して、同局が人命救助の訓練を行う。訓練後に認定証を受領した「蜂鳥騎士」配達員は、出前で街中を走り回る以外にも、市民の応急救護の使命を担うこととなる。今後は、「餓了麼」のスマホアプリで、「蜂鳥騎士」の応急救護サービスをワンタッチで頼めるようになるという。

 このほかにも、同局は社会医療サービスを底上げするため、条件を満たす優良な製薬企業と提携し、薬品の検索プラットフォームを開設する予定だ。さらに「九州通医薬集団(Jointown Pharmaceutical Group)」の物流網と「餓了麼」傘下の配送アプリ「蜂鳥」の「ラスト3キロ即時配達網」を活用し、プラットフォームに集められた薬品を最速で市民の家庭まで配送できるようにする。武昌区で試験的に開始し、その後はさらにほかの企業とも提携して供給ルートを増やし、徐々に拡大・普及させていくとしている。(c)CNS/JCM/AFPBB News