【4月11日 AFP】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長は10日、物別れに終わった2回目の米朝首脳会談について挑戦的な物言いで北朝鮮側の立場を示し、経済建設を推し進めることで制裁に対抗していく方針を強調した。国営朝鮮中央通信(KCNA)が報じた。

 2月に行われたドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領との非核化をめぐる首脳会談について、金氏が北朝鮮側の立場を表明するのは初めて。米朝首脳会談は、北朝鮮側が早急な制裁解除を要求したことが一因で決裂した。

 KCNAによると、金氏は朝鮮労働党中央委員会総会で演説。「自立更生」で社会主義経済を発展させることで、「制裁によって朝鮮民主主義人民共和国を屈服させられると見誤っている敵対勢力に、深刻な打撃を与えていく」と強調した。

 金氏は核兵器に言及せず、トランプ氏に対する批判も行わなかったという。(c)AFP