【4月10日 AFP】(一部更新)イスラエルで9日に行われた総選挙(国会、定数120)の開票が10日時点でほぼ終了し、ベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相(69)の与党リクード(Likud)を中心とする右派勢力の勝利と、ネタニヤフ氏の5期目続投が確実視される情勢となった。

 複数のメディアによると開票率97%の段階で、リクードの最終獲得議席数は、ベニー・ガンツ(Benny Gantz)氏率いる野党連合「青と白(Blue and White)」と拮抗している。だが、リクードと同盟関係にある右派小政党の議席を足すと65議席前後となり、過半数に達する見込みだ。

 ネタニヤフ氏は今後リクード主導の右派連立政権を樹立するとみられる。収賄疑惑を抱えていたネタニヤフ氏だが、5期目続投となれば首相としての在任期間は年内にイスラエル史上最長となる。10日朝、ネタニヤフ氏はテルアビブで開かれた党祝賀会の席で「大勝利だ」と述べ、「右派(連立)政権になるだろうが、首相はとにかく私になるだろう」と語った。(c)AFP