【4月15日 東方新報】中国人民元建て国債と政策銀行債がこの4月から、ブルームバーグ・バークレイズ・グローバル総合インデックス(Bloomberg Barclays Global Aggregate Index)に組み入れられた。中国国際放送局(CRI)が報じた。

 同インデックスは、世界の3つの主要な債券インデックスプロバイダーの一つだ。報道によると、同インデックスをフォローしている国際資本が管理する資産規模は5兆米ドル(約557兆円)に達するという。中国債券の「インデックス採用」は、国際資本が中国の金融開放に投じた「信任票」であり、中国には確かにそのような信頼に応えられる「資本」があるとの分析がある。

 今回総合インデックスに組み入れられた中国の債券は、364銘柄のオンショア人民元建て債券だ。2016年10月、人民元はIMFの特別引き出し権(SDR)構成通貨に採用され、通貨構成比は10.92%だ。以来、準備通貨としての人民元の地位は、徐々に各国から認められるようになり、外国の中央銀行が保有する人民元資産は100%を超える大幅な増加を経験した。

 2019年2月末現在、中国債券市場の債権残高は約13兆米ドル(約1448兆円)で、米国と日本に次ぐ世界3位の債券市場だ。ブルームバーグ・バークレイズ・インデックスに段階的に組み入れられる中国債券は、20か月後には、インデックス時価総額のうち6%を占めることになり、米ドル、ユーロ、日本円に次ぐ第4の通貨建て債券になる見込みだ。ブルームバーグが今年2月に発表した調査結果によると、アジアの投資家の67%以上が、2019年に中国国内の債券に投資すると答えている。

 利回りを見ると、中国10年国債の利回りは米国やドイツ、日本より高く、その回収率も中国と類似した信用格付けの他の経済体を上回っている。

 より重要なのは、中国の金融市場の対外開放の新政策が継続的に実施され、海外投資家により多くの確実性と予測可能性を提供していることだ。ブルームバーグ・バークレイズに続き、世界の他の2つの主要な債券インデックスであるJPモルガン(J.P.Morgan)とFTSEラッセル(FTSE Russell)も、中国債券の組み入れを検討しているという。世界の大手銀行の見通しによると、世界の主流債券インデックスへの組み入れ後、中国は今後5年間に7000億~8000億米ドル(約78兆円~89兆円)の海外資金の流入が期待されている。(c)東方新報/AFPBB News