【4月10日 AFP】サッカー欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2018-19)は9日、準々決勝第1戦が各地で行われ、トッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)は1-0でマンチェスター・シティ(Manchester City)に先勝した。決勝ゴールを挙げた孫興民(Heung-Min Son、ソン・フンミン)は、チームのファイティングスピリットを誇っている。

 トッテナムは後半の早い時間帯にエースのハリー・ケイン(Harry Kane)がまたしても足首を痛めて交代したが、チームはそこから見事な反発力を見せ、78分に孫が決勝ゴールを挙げた。GKウーゴ・ロリス(Hugo Lloris)も、前半にセルヒオ・アグエロ(Sergio Aguero)のPKを止めて決勝点への下地をつくった。

 孫はチームの一体感を口にし、「僕だけではなく、僕らはみんな90分間決して諦めない。最後まで戦う」「とても難しい試合だったが、最後は僕らの方がゴール前で冷静だった」とコメントした。

 これでやや有利な立場に立ち、準々決勝の主導権を握ったトッテナムだが、孫は17日のアウェーゲームではもう一度とてつもない努力が必要になると気を引き締めている。

「タフな試合になるが、きょうの僕らは良いプレーをし、よく戦った」「きょうのようにただ楽しんで、みんなで戦わなければいけない」

 一方のシティは、2試合連続で疲れがのぞくプレーを見せ、前人未到の4冠が危うくなっている。6日のFAカップ(FA Cup 2018-19)準決勝でも、チームは元気のない内容でブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンFC(Brighton & Hove Albion FC)に競り勝つのがやっとで、4大会を戦い続けてきたつけがまわってきているように見えた。

 それでもシティのジョゼップ・グアルディオラ(Josep Guardiola)監督は、きょうも引き分け以上に値する試合はできており、第2戦で逆転することは十分に可能だと強調した。

「PK以外にもチャンスはつくれていたし、いくつかのセットプレーとカウンターを除けば試合を支配できていた」「良くないときは良くないと言うが、きょうはそう感じてはいない」「結果は最高ではなかったが、突破のためには巻き返さなくてはならない」

「まだ第2戦がある。難しいとは思うが挑戦する」「次はホームだし、ファンという家族と一緒に頑張らないといけない。そういう状況だ」 (c)AFP/Steven GRIFFITHS