【4月8日 AFP】ブラジルのジャイル・ボルソナロ(Jair Bolsonaro)大統領(64)の支持率が、就任3か月後としては1985年の民政復帰以来で最低を記録したことが、7日発表の世論調査で明らかになった。

 調査会社ダッタフォーリャ(Datafolha)が4月2~3日に16歳以上の2086人を対象に行った世論調査では、元軍人で極右のボルソナロ氏の政権について「悪い、または非常に悪い」との回答が30%を占めた。「良い、または非常に良い」と答えたのは32%にとどまり、「平均的」は33%だった。

 ボルソナロ氏の管理能力が「良い、または非常に良い」との答えは回答者の59%で、大統領就任前の65%から低下した。

 ダッタフォーリャによるとボルソナロ氏は、民政復帰後の歴代大統領と比べて大統領就任3か月後の不支持率が非常に高い。国家会計の不正操作で弾劾・罷免されたジルマ・ルセフ(Dilma Rousseff)元大統領は7%、民政復帰後初の大統領直接選挙で当選して1990年に就任し92年に不正蓄財疑惑で辞任したフェルナンド・コロル(Fernando Collor)元大統領は19%だった。

 ボルソナロ氏は現地紙フォリャ・ジ・サンパウロ(Folha de Sao Paulo)に対し、「ダッタフォーリャの調査結果に意見を述べるような時間の無駄遣いはしない」と一蹴。同紙と親会社を同じくするダッタフォーリャは、10月に行われる次期大統領選で「私が決選投票で全候補者に敗北すると予想している」と述べた。(c)AFP