【4月7日 AFP】18-19イタリア・セリエAは6日、第31節の試合が行われ、ユベントス(Juventus)は2-1でACミラン(AC Milan)に逆転勝利した。10代の新星モイゼ・ケアン(Moise Kean)が決勝点を挙げたチームは2位との勝ち点差を暫定で21ポイントに広げ、リーグ8連覇へあと一歩に迫った。

 試合は40分のクシシュトフ・ピョンテク(Krzysztof Piatek)の今季21ゴール目でミランが先制したものの、ユベントスも60分にパウロ・ディバラ(Paulo Dybala)のPKで追いつくと、84分に、前節カリアリ(Cagliari Calcio)戦で人種差別の被害に遭っていたケアンが交代出場から逆転のゴールを決めた。

 この結果、2位ナポリ(SSC Napoli)が7日のジェノア(Genoa CFC)戦に敗れた場合、ユベントスの通算35回目のスクデット(リーグ優勝)獲得が決まる。7試合を残しての優勝は、実現すれば史上最速となる。

 エースのクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)は太ももの負傷からまだ復帰しておらず、10日に行われる欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2018-19)のアヤックス(Ajax)戦に間に合うかも微妙な状況だが、ケアンがその穴を埋めている。

 19歳のケアンはこれで直近のリーグ戦は5戦5発。また欧州選手権(UEFA Euro 2020)予選では、イタリア代表としても2ゴールを挙げた。

 チームを率いるマッシミリアーノ・アレグリ(Massimiliano Allegri)監督は「きょうも交代出場ながらゴールを挙げた。得点感覚に優れた選手だ」とコメントした。

「若くして非常に良くやっているが、彼が落ち着いて過ごせるようにしてやらなくてはならない」「アヤックス戦に出すかはまだ決めていない。きょうの試合を見ても分かる通り、切り札の存在は重要だ」

 対するミランにとっては、来季の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2019-20)出場に向けて痛い1敗となった。順位は4位を維持しているが、チームはリーグ戦ここ4試合で勝ち点を1ポイントしか挙げられず、1差の5位につけるアタランタ(Atalanta)が7日のインテル(Inter Milan)とのアウェーゲームに勝利した場合、順位は入れ替わる。

 一方、こちらもチャンピオンズリーグ出場を狙うASローマ(AS Roma)は、主将のダニエレ・デ・ロッシ(Daniele De Rossi)のゴールでサンプドリア(Sampdoria)に1-0で勝利。4試合ぶりの白星を挙げるとともにアタランタと同勝ち点の暫定6位に浮上した。(c)AFP/Emmeline MOORE