【4月7日 AFP】イングランドFAカップ(FA Cup 2018-19)は6日、準決勝が行われ、マンチェスター・シティ(Manchester City)は1-0でブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンFC(Brighton & Hove Albion FC)を下して決勝へ進出した。しかし、シティのジョゼップ・グアルディオラ(Josep Guardiola)監督は、前人未到のシーズン4冠は「ほぼ不可能」と断言した。

 この日は最後までギアが上がらなかったシティだが、それでもガブリエウ・ジェズス(Gabriel Jesus)が序盤に挙げた1点を守り切り、ここ23戦で22勝という驚異的なペースを維持している。

 5月18日の決勝では、ワトフォード(Watford FC)かウォルバーハンプトン・ワンダラーズ(Wolverhampton Wanderers)の勝者と対戦し、その試合で史上初となる国内3冠を達成する可能性がある。すでにフットボールリーグカップ(England Football League Cup 2018-19)を制しているシティは、プレミアリーグでは1試合消化の少ない状態でリバプール(Liverpool FC)と勝ち点2差の2位につけている。

 またチームは、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2018-19)でも8強入りを果たしており、9日にはトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)とのアウェーでの第1戦に臨む。

 それでもグアルディオラ監督は、四つのトロフィーすべてを獲得するには「奇跡」が必要だと話した。

「一つ言っておきたい。4冠はほぼ不可能だ」「すべての大会でこのステージまで生き残っているだけでも奇跡だ」「まだその可能性を残している。だからこそ、選手たちの成し遂げてきたことはすばらしい」

「試合をするたびに選手を失っているが、たくさん試合をこなしている以上、それは仕方がない。どの試合でも最後まで戦うだけだ」

 この試合の後もロンドンに残り、トッテナム戦へ向けて調整する予定のシティは、セルヒオ・アグエロ(Sergio Aguero)も遠征に帯同していたが、筋肉系の軽い負傷を抱えていたため出場は見合わせた。

 その中で、代わりに起用されたジェズスが結果を残し、低いボールに頭で跳び込んで今季公式戦18ゴール目を挙げたが、ケビン・デ・ブルイネ(Kevin De Bruyne)が入れた絶妙なクロスのおかげという面も大きかった。

 これで公式戦3試合連続で開始直後に先制点を決めたシティだったが、この日は前半のうちに追加点を挙げて試合を決めたフラム(Fulham)戦とカーディフ・シティ(Cardiff City)戦のような快勝とはいかなかった。グアルディオラ監督は「シーズン60試合を戦うのに、いつも5-0で勝って良い内容を見せるというのは難しい」と話した。(c)AFP/Kieran CANNING