【4月6日 AFP】女子ゴルフ米国ツアーのメジャー第1戦、ANAインスピレーション(ANA Inspiration 2019)は5日、米カリフォルニア州ランチョミラージュ(Rancho Mirage)のミッションヒルズCC(Mission Hills Country Club)で2日目が行われ、韓国の金寅敬(In-Kyung Kim、キム・インキョン)が通算8アンダーで首位に浮上した。

 最終18番を含めて計8バーディーを記録した金寅敬は、1ボギーと合わせて第2ラウンドを7アンダーの「65」で終え、2位に3打差をつけてトップに躍り出た。

 金寅敬はホールアウト後「調子が上がっていることは分かっていた」「たくさん練習してきたし、毎日プレーが向上している」と、コメントしている。

 ツアー通算7勝を誇る30歳の金寅敬は、2012年大会の18番で沈めれば優勝が決まる約35センチのパットを外してしまい、プレ―オフの最初のホールで同胞の柳先暎(Sun Young Yoo、ユ・ソンヨン)に勝利をさらわれた苦い経験がある。

 今大会でやり残していた仕事を終えることを望んでいる金寅敬は、7年前の敗戦についてこれまで話すことを避けており、「結果を受け止めるのが難しいこともある。自分にはそれをコントロールするすべがないということは確か」とコメントした。

 一方、オーストラリアのキャサリン・カーク(Katherine Kirk)はこの日「68」を記録し、通算5アンダーの単独2位につけた。最初の11ホールで計6バーディーを奪うなど一時は金寅敬と並んだものの、17番と18番で連続ボギーをたたいて後退した。

 豪ブリスベン(Brisbane)出身のカークは、「運に恵まれることもあれば、そうでないときもある」とすると、「17番でクラブの選択を誤ってしまった。残念ながらそれがゴルフというもの」「18番ではティーショットが悪く、セカンドショットがうまく打てなかった。だけど、全体的にはスコアに満足」とコメントした。

 通算4アンダーの3位タイには、韓国の高眞榮(Jin Young Ko、コ・ジンヨン)と米国のアリー・マクドナルド(Ally McDonald)が並んだ。さらに、通算3アンダーの5位タイグループには中国のヤン・ジン(Yan Jing)、イングランドのチャーリー・ハル(Charley Hull)、韓国の朴城炫(Sung-Hyun Park、パク・ソンヒョン)、そしてレクシー・トンプソン(Alexis "Lexi" Thompson)とダニエル・カン(Danielle Kang)の米国勢が続いている。

 日本勢は畑岡奈紗(Nasa Hataoka)が通算1オーバーの28位タイ、上原彩子(Ayako Uehara)が通算3オーバーの48位タイ、横峯さくら(Sakura Yokomine)が通算5オーバーの63位タイで決勝ラウンドに進出したが、野村敏京(Haru Nomura)と比嘉真美子(Mamiko Higa)は予選落ちとなった。(c)AFP