【4月6日 AFP】イタリア・セリエA、ユベントス(Juventus)のマッシミリアーノ・アレグリ(Massimiliano Allegri)監督は5日、クリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)がアヤックス(Ajax)との欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2018-19)準々決勝の初戦でメンバーに復帰する可能性を示した。

 リーグ首位を独走するユベントスは、先月行われたチャンピオンズリーグの決勝トーナメント1回戦初戦でアトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)に0-2で敗れた後、第2戦ではロナウドがハットトリックを決める圧巻の活躍を見せ、2戦合計スコア3-2で劇的な準々決勝進出を果たした。

 ロナウドはこの試合を最後にユベントスの試合には出場しておらず、チームが0-2で敗れたジェノア(Genoa CFC)戦で休養を取った後、ポルトガル代表として臨んだ欧州選手権(UEFA Euro 2020)予選で太ももを負傷した。それでもアレグリ監督は、オランダ・アムステルダムで10日に行われるアヤックスとの第1戦に、34歳のストライカーが間に合うと自信をのぞかせた。

 6日にホームで行われるリーグ4位のACミラン(AC Milan)戦を控えて記者会見に臨んだアレグリ監督は、「アヤックスとの試合を前に、クリスティアーノ・ロナウドからは良い兆しが見えている」と明かした。

 しかしながら、ロナウドはチームが連勝したエンポリ(Empoli)戦とカリアリ(Cagliari Calcio)戦に続き、来季のチャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2019-20)に出場するための戦いを続けているミランとの試合には間に合わないとみられる。

 ユベントスは2日のカリアリ戦で、イタリア出身の新星モイゼ・ケアン(Moise Kean)が相手サポーターからモンキーチャント(猿の鳴きまね)を浴びる人種差別を受けた。この問題では、同胞でチームメートのレオナルド・ボヌッチ(Leonardo Bonucci)がケアンにも責任の一端があるとコメントして大きな批判にさらされ、4日に謝罪するなど余波が続いた。

 アレグリ監督は、「人種差別には常に反対していく必要がある。決して正当化されてはならない」「ボヌッチは試合のことが頭に残っていて間違った表現をしてしまったが、すぐに謝罪して本意を説明した」と述べた。

 今季リーグ戦で1敗しかしていないユベントスは、2位のナポリ(SSC Napoli)に勝ち点18差をつけており、週末のミラン戦に勝利してナポリがジェノアに敗れれば、リーグ7試合を残して8連覇が確定する。

 また、ユベントスが今節あるいは次節にタイトルを獲得すれば、セリエA史上最速で優勝が決まることになり、チームとしても1996年以来のチャンピオンズリーグ制覇に向けて集中することができる。

 ユベントスでは4季連続でリーグ戦とイタリア杯(Italian Cup)の2冠を達成し、チームを欧州チャンピオンズリーグ決勝に2度導いているアレグリ監督は、「喜ぶのはタイトルを勝ち取ってからだ。8連覇というのはその数字からすれば決して簡単なことではない」と語った。(c)AFP